政治・経済

衆議院選挙民主圧勝

衆議院選挙で民主党が圧勝した。事前に予想されていたことだ。今回の衆議院選挙で私がもっとも驚かされた点は、民主党の候補者たちの質の高さである。小沢一郎の指導に舌をまいた。全員が地方をくまなくまわるどぶ板選挙を勝ち抜いてきたのだ。一時期、去年…

アングロサクソンのモデルに賞味期限はきたか?

日経ビジネスオンラインに、「投資銀行バブルの終焉 サブプライム問題のメカニズム」の著者の倉都さんが書いた文章が掲載されている。http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20081014/173831/新聞などでよく書かれているような紋きり型の「リスクが…

日本の農業

最近、農産物価格が上昇している。それに伴い、ニュース番組で日本の農業の見直し論議が高まってきている。これからいろいろと書く前にまず断っておくが、すでに農業についての議論は出尽くしている。これから書くような内容のことはもう80年代にはほとん…

後期高齢者医療制度とは

さて、後期高齢者医療制度とはなんなのだろうか? 現代の姥捨て山なのだろうか? 「老人は死ね!」ということなのだろうか?正解はそうではない。本当のところは、80年代の官僚が行った政策が間違っていたのをしぶしぶ認め、とれていなかったオカネを今さら…

コメント:失敗を待つマスメディアの監視下、システム一本化を始める三菱東京UFJ銀行

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080422/299818/この記事はなかなか面白かった。失敗を待つマスメディアの監視という表現はまさにそのとおりだ。この問題に限った話ではないが、マスメディアは一生懸命にがんばっている人たちの足を引っ張るよ…

ガソリンの暫定税率

ガソリンの暫定税率が撤廃された結果、その分が全国のガソリンスタンドでそのまま減額して販売しているようだ。このような状況で、撤廃された税率分が販売店側の利益になるか、消費者側の 益となるかはパワーバランスによって決定される。現在の状況、すなわ…

ドルの今後

もうすでに世界は恐慌の世界に続く扉をノックしている状況のようだ。現在の状況に合わせていろいろと調査・分析していたのだが、次におきる重要な変化としては、ドルペッグ制をとっている高成長国がいつドルペッグから外れるかであろう。この変化はいくつか…

世界秩序の変曲点のアメリカ(3)

最近、商品相場の上昇が著しい。8月中旬での主要指標の下落局面では、商品指標も同じく急落していたが、ここにきて商品の特殊性に注目されているようだ。正直言って、このアメリカの景気後退が時間の問題で起きると思われている中で現在の商品相場の急騰は…

世界秩序の変曲点のアメリカ(2)

金曜は、米国の雇用統計の発表があった。雇用統計の結果が悪かったため、これが景気後退かどうかの議論が再燃しているようだ。懐かしい引用句をここで持ち出すと、「景気後退とは、あなたの隣人が失業するとき。不況とは、あなた自身が失業するとき。そして…

世界秩序の変曲点のアメリカ(1)

イラク戦争での手痛い失敗、サブプライムローン問題、そして大統領選の混迷、希望を失う中産階級。アメリカの現状は厳しい。そして一番のアメリカの問題点はアメリカの理想、アメリカをアメリカたらしめたエンジンであるアメリカンドリームがくすんで汚れて…

変調していく世界経済での投資行動

マーケットの変調というのは今実際に何が起こっているかではなく、資金を持つ人が今何が起こっているかを知っていくことによって、起こる。現在という時代の特徴は世界経済の連動性が大きくなっており、特に個人投資家がファンドなどを通じて世界のマーケッ…

サブプライムローン市場の崩壊

米国で住宅向けサブプライムローン(信用度の低い借り手への融資)のデフォルト(債務不履行)が増えている。その中で住宅ローン大手がいくつか破綻してしまうことを前提に市場は動いているようだ。米国は2000年の IT バブルの崩壊以降、IT バブルを不動産バブ…

グラミン銀行とムハマド・ユヌス氏ノーベル平和賞受賞

今年のノーベル平和賞の受賞者がグラミン銀行とムハマド・ユヌス氏に決定された。ムハマド・ユヌス氏が設立したグラミン銀行はマイクロファイナンスもしくはマイクロクレジットと呼ばれる分野を創始し、その社会的貢献が認められた。マイクロクレジットは、…

タイ・クーデターに見る民主主義の正統性

タイのクーデター/「天使の都」静かに制圧タイでクーデターが起こった。まず、「五月事件」を知っている方がこの記事の読者にいるだろうか?日本では国際ニュースの扱いがとても低いため、ほとんど知られていないだろう。1992年、民主化要求を国軍が武力で…

厚生労働白書発表

平成18年版厚生労働白書が発表された。いつも思うが、日本の官僚というのはただ分析するだけで良いのであれば、とても良い仕事をする。一流と言ってよい。ただ、その分析結果を理解し、政策につなげていく力量がある政治家がいないことが課題だろう。とい…

グローバルキャリートレードの巻き戻し

昨今、円安が進んでいるようです。5月くらいに起きた世界株式の同時暴落もその後、大きな経済的破綻を招くことなく順調に復活を遂げているようです。この blog を読んでいる方はみんな理解していると思うので、ただの復習ですが、5月に起きた世界株式の同…

韓国、「親日派」財産没収で18日から調査開始

韓国、「親日派」財産没収で18日から調査開始 ほとんど報道されていないニュースだが韓国でとうとう「親日派」の財産没収が現実に行われる。いつも思うのであるが、日本のマスコミのニュースを取り上げる基準は不明だ。靖国参拝や韓国との友好関係などにつ…

谷垣財務相、地域通貨の「絆銀行」を提唱

現職の財務相が地域通貨に言及しているのを見たのは初めてだ。それも、首相の座を狙っている人の一人からの発言。話に聞くところでは、地域通貨は現在 経済系や政治系の大学生を魅了するテーマらしく、最近の卒論に非常に頻繁に取り上げられるらしい。地域通…

消費税率引き上げの 20/20 vision

今年の9月に小泉首相が退陣するということとともに、とうとう消費税引き上げに関する日程が見えてきました。数年前、私は消費税引き上げは、小泉退陣とほぼ同時期に法案成立に 向けて動き始め、平成20年に消費税率20% 程度になると予想していたのですが、 …

IT関連銘柄というレモン市場

とうとう、ライブドアの堀江社長が逮捕されてしまいました。それに伴って、幾多の IT 系企業の株価が暴落しているようです。そして、IT 企業の社長は「とばっちりを受けている」というようなコメントを発表しています。個々の企業の具体的な詳細を知っている…

選挙

また、久しぶりの更新になります。 前回までちょっと変わった切り口のプログラミングのことについて、書いてきましたが、これは書くのが結構負担になるのか、怠けてしまいました。 ちょっと、これから自分の書きたいことを書いていくblog にしていこうと思い…