[プログラミング] 心の中でつぶやくこと
前回はお祝いをするということについて書きました。
今回は自分の心の中で行う質問や口癖について書きます。
多くの人にとって、心の中でつぶやく言葉というのは自然に出てくるものです。それはだれも意識しません。
しかし、それは意識しないでもいいものなのでしょうか?
たとえば、以前書きましたが、デバッグをしているときに、プログラミングの達人と始めたての人の間では大きく心の動き方が違います。
人には誰もが自分が間違っているということを認めたくないという気持ちがあり、それを認めることに非常に大きな抵抗を感じ、拒否反応が生じます。
ある程度、プログラミングに慣れてくると、自分のバグを見つけることが高品質なプログラムを書くための必須条件であり、それが自分の評価と直結していることがわかっているので、バグを見つけることに特に抵抗は感じなくなり、むしろ積極的にバグ出しを行おうとします。
この2人の間で、心の中でつぶやいている言葉はそれぞれどんなものでしょうか?
考えてみてください。全然違います。
私も初めプログラミングを始めたときはどうしてもバグがとれないときにこれは何かの仕様が間違っているんじゃないか、と疑い始めたことがたびたびあります。
そしてそのたびに自分の書き方が間違っていたことがあとで分かり、恥ずかしい思いをしました。
今はどこをどう変えたらうまくいくだろうか、と考えます。
そのことの方がずっと速くデバッグできるからです。そのために、よりすばやくプログラムを完成させることができます。
その過程でプログラミングに上達するためにはバグを見つけるときの心の動きを変えてあげる必要があることが分かりました。その一番簡単な方法が、心の中でつぶやく言葉を意識するようにすることです。
「なんでこんなことが起こるんだよ!OSにバグがあるんじゃないか!」という人と、「何が起こっているのかわからないけれど、冷静に1つずつ切り分けを行っていこう」という人では使っている言葉が違います。そして、その人たちの生み出す結果も生産性も違います。
自分の口癖が態度を作ります。態度が結果を変えます。口癖を変えれば結果は変わります。
心の中でつぶやく言葉としては、他にもいろいろとあります。こういうのはストックとしていくつか持っておくといろんな時に役に立ちます。
たとえば、前回書いた「お祝いをする」ということに関連して、「これが終わったらスイカを食べよう」とか考えることもできます。詳しくはまた別の機会に書きましょう。
プログラミングをしていると結果がはっきりと出ます。そのために、自分の雑念がどれだけ悪影響を与えていたのかも簡単に分かります。
そのために自分の心の声を処理する訓練をより多く分かりやすく持つことができます。
プログラミングはいいものですよ。
あ。そうだ。
最後に 1つ書きたいことがあります。
私が今書いているような啓発的な文章を読んで「そんなはずはないだろ」とか、「そんな簡単だったら苦労しないよ」とか「それは〜〜で言われていたことで俺も聞いたことがあるぞ」とかそういう風に心の中でつぶやく人がいます。
「そっか。簡単なところでもいいからとりあえず始めてみよう」とつぶやく人もいます。
この二人の間でも自分を変える力は大きく違います。
質問をすることで自分の目を向ける先が変わるのです。
あなたは結果を変えてこれからの人生をもっとよくしていく方向に目を向けていきたいですか?それとも、今までの自分の生き方を否定しないために、ここで書かれているような新しい考え方から目を背けていきたいですか?まっすぐに受け止めず分析していく方がいいですか?
自分の心で生じている声に耳をすましてください。感じてください。
これは、あなたの選択です。