農水大臣自殺
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070528_matsuoka_suicide/
今日はびっくりするようなニュースが飛び込んできました。
松岡利勝農林水産大臣の自殺です。
私はこのニュースを聞いたとき、別のことが思い浮かびました。
それは、農林水産省の自殺率の高さについてです。
農林水産省はもともと次官候補の死去や自殺がとても多い省です。
手元に省庁別の自殺率・欝率といった資料があればいいのですが、そのような資料はありません。ただ、農水省の建物が霞ヶ関内の自殺のメッカになっており、農水省以外の官僚も自殺したいときは、農水省の建物で自殺するというエピソードもあります。
これは、高木勇樹農林漁業金融公庫総裁が優秀な人材を数多く放逐し、また渡辺好明事務次官も数多くの優秀な官僚を解任・退官させてきました。
組織というものは、衰退期において外部の力によってではなく、内部の闘争によって、脆くなり、崩れていきます。
このような状況を背景にして、農林水産省にはとうとう2006年度の東大法学部卒のキャリア入省者が一人もいなくなっています。農林水産という非効率分野、改革が必要な分野に必要な人材が供給されず、流出が続いているという実態は日本の将来を暗くしています。
農林水産大臣の自殺というのは別のストーリーにもとづいているので、農林水産省のキャリア官僚の自殺などとは無関係であろうと思いますが、日本の農林水産行政の今後を憂いてしまったニュースでした。