狙いは“負け犬”? 女性誌相次ぎ創刊

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日本的な横並び減少と言い切ることもできる昨今の女性誌の連続創刊。
8−10月の新創刊で勝ち組になるのはどの雑誌かは分からないが
読者層として負け組を狙っているのは間違いない。

負け犬とは、酒井順子さんが書いた「負け犬の遠吠え」に由来する
単語。30代独身、子供なしの女性を指す。

女性のライフスタイルの多様化と言ってしまえば、単純にすぎる。
男性的エネルギーと女性的エネルギーというのはどう議論を尽くしても
結局、異なっている。もちろん男性的エネルギーが強い人が男社会に
進出することはすばらしいことである。
しかしながら、そういう人の主張が社会の中で目立ってしまった
結果、実際には女性的エネルギーの強い女性が男性社会で
生きていても結局、満たされない感じが残る。

この言い知れぬ満たされない感じが、今の負け犬ブームの
背景にあるのだろう。

今の雑誌ブームで気になる点は、物欲系の記事が中心であることだ。
これはビジネスモデルの関係で仕方ないとも言えるが、
実際には、質素な生活の中に生きる負け犬も多いはず。

実際、統計的にいえば、キャリアアップを目指して継続的に働い
ている OL ならともかく、途中で会社をやめて派遣で働き始めたような
場合は、極めて薄給で働いているのだ。
そういう購買力が低い負け犬はたとえマジョリティであったとしても、
負け犬ブームの中、無視され続けるのだろうか。