コメント:失敗を待つマスメディアの監視下、システム一本化を始める三菱東京UFJ銀行

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080422/299818/

この記事はなかなか面白かった。

失敗を待つマスメディアの監視という表現はまさにそのとおりだ。この問題に限った話ではないが、マスメディアは一生懸命にがんばっている人たちの足を引っ張るようなことばかりする傾向にある。

そのあたりの機微を分かっていないと、本当に世の中に対して誤解してしまう。注意が不可欠な世の中にわれわれはいるものだ。

この記事は同意できる部[政治・経済] コメント:失敗を待つマスメディアの監視下、システム一本化を始める三菱東京UFJ銀行分が多い。「システムは事務に従い、事務は経営に従う」というのは端的で良い表現だ。

しかし、ひとつ記事を読んでいて、疑問に感じたことがある。

私の記憶では、 UFJ の方がいいシステムである理由は、単純に事務の効率が UFJ の方式の方が良かったからのはずだ。

たしかにその部分を正しく理解できていないマスコミも多かったかもしれないが。

UFJ の銀行事務のやり方は窓口の担当者がさまざまな事務処理までやるというものである。東京三菱のシステムはそれに対してフロントの担当者とバックの担当者を別において、窓口と事務処理を別で行うものだ。

そして、UFJ の事務処理方式の方が、顧客の待ち時間、行員数の軽減などの点で効率がいいと言われている。

これが UFJ の方式を採用するべき主な理由なのでははないだろうか。

もちろん、事務は経営に従うというのは真理であり、経営として、効率がたとえ悪くても、旧東京三菱の事務方式を採用することが必要ということであれば、それは批判を受けることもあろうが、信念を持ってやり遂げるべきである。

ただ、この記事を読んでいた人はマスコミがまったく根拠なく、批判のための批判を繰り返しているような印象を受けるように誘導されていると感じたことが少し残念であった。